決戦9・11

小泉首相曰く、郵政解散だという。毎回のことだが選挙の争点は、マスコミによって左右される、と言っても過言ではない。
今回、総選挙に当たって、マスコミの郵政の報道の仕方はどうであろうか。郵政をどのポジションに位置づけているだろうか。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200508090117.html
↑まずはこの記事。今回の郵政民営化は「公務員削減計画」の一環である、という事を明確に打ち出している。マスコミがこちらサイドからの情報をバンバン流せば世論は自民党に一気に傾くであろうと思う。がしかし、マスコミが流す情報は東京10区に小池百合子氏を擁立であるとか、内部分裂対立ムードの記事ばかりである。
一方民主党。聞こえてくるのは政権奪取と言う威勢のいい声。がしかし肝心の政策が見えてこない。ようやく昨日あたりの新聞に郵政はできるだけ縮小、といった内容のマニフェストが掲載されたが、いかんせん記事の取り扱いも小さい。
結局、なにが言いたいのかと言うと、選挙戦において人間模様ばかりがクローズアップされすぎだ、と言うこと。普段の選挙ならそれでもいいと思う。選挙なんて、いくら公約を声高々に掲げても、実際のところそれが守られるかと言うとそうでもない。それならば人を見て選びたい、と思うのが心情だろうと思う。だから人間模様を茶番劇のように報道するのもそれはそれで選挙に一役買っていると思えるのだ。
がしかし、今回はちょっと違うように感じるのだ。戦後60年、ずーっと続いた自民党政権の中で(途中で細川護煕村山富市みたいなのもあったが)初めて自民党の中から自民党を潰す、と言って出てきた人間が、選挙と言う形で国民に信を問う形を取ったのだ。
ちなみに私は小泉信者でもなんでもない。強いて言うなら「公務員の数を減らせ政策信者」である。エリート公務員じゃない公務員の僻みかもしれないが、中央官庁の天下りや、外郭団体のだらけた仕事っぷりを見ていると同じ公務員として腹が立つ。
「郵政」と言うのは今回の選挙の選挙の争点として一番分かりやすい。あなた方が郵便局に行って窓口で用事を済ませ、果たしてその窓口の相手が公務員じゃないとならない、公務員である必要性を感じますか?