図書館

今日は読書の秋ということで仕事帰りに図書館なんぞに行ってみました。特に読みたい本があったわけでもないのですが、行けばそれなりになんか見つかるだろうと思いまして。
ワタシの町の図書館は、公民館、図書館、教育センター、文化センター、プラネタリウムなどが併設された複合施設。それぞれの規模は大きくないものの、複合型施設としては可もなく不可もない設備が整っています。まぁ、施設本体の老朽化が最大のネックなんですけれども。
話がそれました。で、図書館ですよ。特に読みたい本はなかったのですが、ふと思う出した作家”島清”こと「島田清次郎」。
明治32年生まれ。彼の生涯はとても数奇で、家庭の事情で何回も転校を繰り返し、最後は高校中退くらいで学生を終えます。その後さまざまな仕事に就きましたが、どれも長続きせず、20歳のときに書いた小説「地上」がベストセラーに。
確かに「地上」は秀逸であったものの、当時の文壇から必要以上に絶賛された結果、島清は無名の青年から傲慢な天才へと生まれ変わります。
その傲慢さゆえに私生活でも行動が派手になり、さらにはその後に出版された「地上」の続編も出せば出すほど評価が悪くなる一方になります。ついには精神病になり、31歳で肺結核で亡くなります。
で、「地上」を読もうと思い、パソコンで検索することに。・・・ない。図書館の人に聞いたところ、2年位前まではあったのだけれど、本がぼろぼろになってしまい処分したとの事。でも、他の図書館に照会して、あったら取り寄せてくれるそうです。普通にアマゾンとかで探そうかとも思ったのですが、図書館の人が、若いのに面白い本読みたがるんだねぇ、と変に感心するので好意に甘えることに。
見つかったら連絡がもらえるそうです。やるなぁ、図書館のサービス。