国勢調査の調査員の仕事

私は国勢調査の調査員をやっている。ウチの近所の140世帯分くらいを訪問しなければならないのだが、正直かなりキツイ。仕事がキツイわけではなく、認知度の低さなのか、にわかに個人情報保護がブームのためか、明らかに居留守を使われていることが多い。
居留守使うなら使うでもいい。私は10月1日の基準日より前に各家庭に訪問して「国勢調査ですからすべてに人にやってもらわなければなりません。都合のよい日を連絡ください」とメモして郵便受けに入れてきてある。明らかに居留守の家にも、だ。
それなのに連絡がないのだ。私も仕事だからやむを得ず大家に連絡をしてみる。個人で持っているアパートだと「じゃぁ連絡とってあげましょう」といってくれる大家さんもいたが、不動産会社で持っているアパートだと個人情報保護を盾に、そこに人が住んでいるのかどうかすら教えてもらえない。これはこれで仕方ないことではあるのだけれども。
これらの問題は、ニュースでも話題になっている。「拒否する人が多くて調査員が困っている」という報道はたびたび報道された。がしかしそれ以上に多い報道は「調査員を語って調査票をだまし取られる」事件についてだ。確かに調査票を騙し取られる事件は由々しき問題ではあるが、おかげでますますやりづらい。
本来は「10月2日の日曜日に回収に行きます」ということで話をしていて、相手方の了解を得たにもかかわらず、2日にその相手が留守にしていて、電話連絡をして別な日が指定され、その日に行ったら「調査員証見せてください」というなかなかに手間のかかる世帯があったのも事実だ。