投票所にて

9月11日早朝6時30分、近所の中学校体育館に集合。投票所の最終準備をする。天気は曇り。午後から雨が降る予報。
私の市の有権者数は約28万人、私の担当投票所は有権者数3600名ほど。
午前7時、投票開始。さすがに朝一番は年寄りが大勢集まる。受付をする人数には限りがあるため、どうしても早朝は列ができてしまうのだが、今回の総選挙ではその列が長い。選挙の関心が高いためか、雨が降る前に済ませてしまおうと言う人が多いのか。
午前11時。相変わらず人並みが途絶えない。開始直後ほどの混雑は解消されたものの、体育館の中に客(客と言う表現が適当かどうかは分からないが)が誰もいない状況にならない。必ず一人は記載台で投票用紙に鉛筆を走らせている。
正午。投票率の速報がでる。明らかに多い。仕事をやっていても今日は人が多いと感じていたが、実際数字にしてみると、正午時点での投票率が前回の衆議院総選挙の時より4ポイント程度高い。
私の選挙区では投票率を62−64%と予想していたようだが、この時点で予想を大きく上回ることは確実となった。開票の確定時刻も予定時刻より遅くなることは必至。

実のところを言うと、この時点では「投票率が高ければ無党派層が流れやすい民主党への票が上積みされるんだろうな、今回は自民圧勝という報道だけど、そこまで大差はつかないかもな」とのんきなことを考えていた。実際、私の選挙区では自民党候補と民主党候補がいい勝負をしており、結果から言うと小選挙区では自民党候補が当選、民主党候補は惜敗率による比例代表の復活当選をしたという選挙区であったため、他の選挙区でもそこそこ民主党はいい勝負をしているものと考えていたのである。

午後0時30分。さすがに昼食時とあって、この日初めて体育館の中に客がいない状況となる。がそれも2分程度であった。
午後4時。すでに前回の投票率を上回る。午後からは午前中ほどの混雑はないものの、順調に客足を稼いでいた。残り4時間、どれだけ票の上積みがあるか。
午後8時。投票時刻終了。投票箱のふたに鍵をかけ、開票所へと搬送をする。

今回の選挙は国民の関心が高かったためか、おそらく選挙への意思がはっきりしていたためであろう、終了間際にぎりぎりで駆け込んで投票する人はあまり多くなかった。午後4時の時点で前回の投票率を越えてしまい、この勢いだと投票率が75%くらいになってしまい、配布する投票用紙が足りなくなってしまうのではないか、との不安があった。実際そんなことはないのではあるが。
また、投票日に来れるかどうか分からなかった人は、期日前投票をきちんとしていたものと思われる。事実、前回の総選挙より期日前投票による投票は1万票以上多かった。

しかし、選挙は開票して確定するまでが選挙である。私は開票所へ向かった。