お萩と牡丹餅

今日はお彼岸なので、じいさんの墓参りに。無事生きていることを報告して、見守ってくれているご先祖様に感謝。
お墓の周りの田んぼは一面黄金色に。今年は台風の上陸が多く、大雨の影響もあって、日本海側では例年まれにみる凶作なんだとか。しかし、太平洋側のワタシの町の水稲作況指数は104。豊作です。見事な稲が頭を垂れています。そろそろ農家は稲刈りの準備を始めます。天の恵みに感謝。
墓参りを済ませて実家に戻るとお萩の準備がされていました。ところで、お萩(おはぎ)と牡丹餅(ぼたもち)の違いって意外によく知られていないような気がします。せっかくなので簡単に説明を。
お萩と牡丹餅は、その漢字を見てもわかるとおり、お萩は秋の彼岸に、牡丹餅は春の彼岸に食べるものです。ではその作り方にはどのような違いがあるのでしょうか。
結論から言ってしまうとお萩はつぶあん、牡丹餅はこしあんを使います。なぜかというと、それは小豆の収穫時期に関係があるのです。小豆は秋に収穫されるため、秋の彼岸の時期には新しい小豆が使えます。新しい小豆は皮が柔らかく、そのまま食べられるのですが、春になってしまうと硬くなってしまい、こしあんにしないと美味しくないからなのだそうです。ばあさんが言っていました。
最近では食料の保存の技術が発達していて、1年中同じ食材を美味しく食べることが出来ます。そのため、小豆の収穫時期と言ってすぐわかる人も少ないのかもしれません。また、和菓子屋などではお萩と牡丹餅を区別して売っている店というのもあまり多くないのかもしれません。
しかし、ばあさんが言うように、その食べ物の名前や作り方は、日本古来からの伝統や文化があって築き上げられたものです。日本人としてきちんと理解しておきたいな、と思いました。
一昨日の秋刀魚といい、今日のお萩といい、最近じじくさい話ばっかりだなぁ・・・(苦笑)