まじめに公務員を語る

特に景気が悪くなってから、公務員は給料が高く、天下りもあって各種手当てもつき、優遇されすぎとよく言われます。
昨日やっていたTVタックルでもそんなこと言っていましたね。
ワタシなりの解釈(と言うか意識)を言わせてもらえれば、
まず第一に、マスコミ報道における「公務員」と言うのは、ほとんどにおいて国家公務員、特にⅠ種の官僚をさしているのであり、平均給料とか言われたところで、地方公務員ははるかに厳しい現状にあるということ。
これについては地方公務員のワタシと高級官僚の某えび氏(私のひとつ下)を比較すれば一目瞭然ですね。
次に、マスコミ報道における勤務実態について、暇が多い、と言われている点について、あえて言い訳をするならば「市民課の窓口で住民票取りに来る人がいなければ暇じゃん」ということ。
役所と言うのは住民サービスをする会社であり、自発的に仕事ができない部署がいっぱいあるということをわかって欲しい。
コンビニの店員だって田舎の深夜やったことある人は分かると思うけど、暇でしょ?
ただし、忙しいはずなのに仕事をしない人間がいるのは事実。それと、残業代を稼ぐために昼間に手を抜いて夜になると仕事を始める人がいるのも事実。
これは評価の仕方がおかしいのであって、仕事ができなくて遅くまで仕事やっている人を見て「お、仕事頑張っているな」と言う評価をされ、仕事をさっさと片付けて、定時でしっかり帰る人は「あいつ暇なのか?」と評価されてしまうと言うことです。
最後に、意識の点。公務員の口癖で、「景気が良くなったら民間に勝てないんだから」というのがあります。
今天下っている人とかはバブル期に同期の民間の人たちが自分の何倍も稼いでいた時代があることを知っている人たちなのです。
なので、意識の中に「景気がいいときに民間にいた奴らはしっかり稼いでいるはずじゃないか、バブルの恩恵にあずかれなかった自分たちが今少しくらい恩恵にあずかってもいいじゃないか」と言うのがあります。
残念ながら今の管理職連中、40代後半から50代まではみんなこのような経験をしてきています。こういう人たちが上にいる限り天下りはなくなりません。